肥満症治療(2026年4月より)
肥満症治療(2026年4月より)
高度肥満の方は糖尿病や心血管疾患、睡眠時無呼吸症候群、整形外科的疾患など多くの合併症を伴っています。食事、運動療法など生活習慣の改善と抗肥満薬による内科的治療が行われます。
肥満自費診療について:
【肥満症の自費診療について】
肥満には、食事や運動といった生活習慣だけではなく、遺伝的要因、生理的要因など、様々な要因が複雑に関係しています。食事、運動療法など自力で減量しようとしても途中でやめてしまい、以下の健康障害で辛い日々を送る方が多く見られます。しかし、決して自力だけで減量を達成しなくてよいのです。当院では、減量に関してサポートを行い。健康維持につなげたいと思います。
また、既存の治療法では治療効果がなく、合併症で苦しんでいる方は、お気軽にご相談ください。
【肥満に関連する11の健康障害】
糖尿病・耐糖能障害
肥満関連腎臓病
高血圧
冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)
脳梗塞
痛風・高尿酸血
脂質異常
非アルコール性脂肪性肝疾患
閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
変形性関節症
月経異常・不妊・妊娠合併症
【肥満の薬物療法:ウゴービとゼップバウンドの自費診療について】
減量目標を達成できなかった場合の薬物療法として、GLP-1受容体作動薬の週1回の注射製剤ウゴービとGLP-1/GIP受容体作動薬ゼップバウンドの2剤が抗肥満症薬として使われています。ウゴービとゼップバウンドは肥満症の治療薬として保険診療で処方が可能ですが、保険診療で処方できる施設には条件が設定されており、限られた総合病院や大学病院でしか行うことはできません。また、開始するための条件も6か月間の食事指導を経たのちでないと導入ができません。肥満に伴う合併症がつらくても、なかなかすぐには始められません。この現状から、当院では、この2剤のどちらかを用いた肥満症治療を自費診療で、提供も行っています。
原則として、当院では、BMI 27 kg/m² 以上で2つ以上の肥満に関連する健康障害を認める患者さんか、BMI 35 kg/m² 以上で高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかを有する患者さんに限ります。上記の対象者以外での美容やダイエットを目的とした処方は有効性、安全性が確立していませんので、処方は行いません。
また、減量効果については個人差があり、生活習慣、体質、投与量によっては十分な効果が発揮できない場合があります。
①ウゴービとは?
グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は、元々小腸から分泌されるホルモンで、すい臓から血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌を促します。体重が減少する効果は、脳の食欲中枢に作用するとともに、胃の蠕動運動を抑制させて食欲を抑えるためとされています。
ウゴービの使用方法:
・ウゴービは、週に1回皮下注射で、自身で行います。導入に際して、方法をご指導します。
・毎週決まった曜日に、食事の時間に関係なく注射をします。
・0.25mg、0.5mg、1.0mg、1.7mg、2.4mgまでの5段階があり、4週間の間隔で増量を検
討していきます。
・保険上での最大投与期間は68週間となっています。
・処方された際は、ご帰宅後、速やかに冷蔵庫 (2~8℃) に保管をしてください。
・使用後のペンは、医療スタッフの指示に従って廃棄してください。
・注射を忘れた場合の対処としては、次の投与予定日まで2日 (48時間) 以上ある場合
は、気づいた時点で、直ちに1回分を投与し、その後はあらかじめ決めた曜日に投与し
ます。次の投与予定日まで2日 (48時間) 未満の場合は、忘れた分は投与せず、次の予
定日に1回分を注射します。
ウゴービの主な副作用:
消化器症状:吐き気、下痢、便秘、消化不良、腹痛など
低血糖:脱力感、倦怠感、強い空腹感、冷や汗、動悸、ふるえ、頭痛、めまいなど
膵炎:嘔吐、激しい上腹部の痛み、背中の痛み、お腹のはりなど
胆のう炎、胆管炎:黄疸 (白目が黄色くなる)、腹痛
副作用や何か気になる症状がありましたら、すぐにご相談ください。
料金:
自費診療となりますので、費用のご負担は保険診療より高くなります。
ウゴービの薬剤料金
項目 料金
0.25mg 2本 (2週間):8,800円 (税抜価格8,000円)
4本 (4週間):17,600円 (税抜価格16,000円)
0.5mg 2本 (2週間):12,100円 (税抜価格11,000円)
4本 (4週間):24,200円 (税抜価格22,000円)
1.0mg 2本 (2週間):17,600円 (税抜価格16,000円)
4本 (4週間):35,200円 (税抜価格32,000円)
1.7mg 2本 (2週間):20,900円 (税抜価格19,000円)
4本 (4週間):41,800円 (税抜価格38,000円)
2.4mg 2本 (2週間):26,400円 (税抜価格24,000円)
4本 (4週間):52,800円 (税抜価格48,000円)
※ 重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
薬剤料金とは別に、初診時は、診察、血液検査、尿検査、体組成検査にかかる費用として、5500円 (税抜価格5000円) がかかります。
次からの診察のみ(この場合は薬剤のご提供はありません)では保険診療となります。
②ゼップバウンドとは?
・ゼップバウンドは、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とGLP-1の二つの受容体に作用する持続性GIP/GLP-1受容体作動薬になります。GIP受容体への作用は、中枢神経の食欲抑制だけでなく、消化管などに広く分布する肥満細胞に作用して、脂質等の代謝やエネルギー消費を亢進させて体重減少に働きます。ウゴービがGLP-1受容体のみに作用するのに対して、ゼップバウンドは2つの作用があることが異なります。
ゼップバウンドの使用方法:
・ゼップバウンドは、週に1回皮下注射する、使い切り型の注射剤になります。
・導入に際して、方法をご指導します。
・毎週決まった曜日に、食事の時間に関係なく注射をします。
・2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mgまでの6段階があり、4週間の間隔で増量を検討していきます。
・保険上での最大投与期間は72週間となっています。
・処方された際は、ご帰宅後、速やかに冷蔵庫 (2~8℃) に保管をしてください。
・使用後のペンは、医療スタッフの指示に従って廃棄してください。
・注射を忘れた場合の対処としては、次の投与予定日まで3日 (72時間) 以上ある場合は、気づいた時点で、直ちに1回分を投与し、その後はあらかじめ決めた曜日に投与します。次の投与予定日まで3日 (72時間) 未満の場合は、忘れた分は投与せず、次の予定日に1回分を注射します。
ゼップバウンドの主な副作用
主な副作用は、以下になります。
消化器症状:吐き気、下痢、便秘、消化不良、腹痛など
低血糖:脱力感、倦怠感、強い空腹感、冷や汗、動悸、ふるえ、頭痛、めまいなど
急性膵炎:嘔吐、激しい上腹部の痛み、背中の痛み、お腹のはりなど
胆のう炎、胆管炎:黄疸 (白目が黄色くなる)、腹痛
副作用や何か気になる症状がありましたら、すぐにご相談ください。
料金
自費診療となりますので、費用のご負担は保険診療より高くなります。
ゼップバウンドの薬剤料金
項目 料金
2.5mg 2本 (2週間):12,000円 (税抜価格10,900円)
4本 (4週間):24,000円 (税抜価格21,800円)
5mg 2本 (2週間):17,000円 (税抜価格15,450円)
4本 (4週間):34,000円 (税抜価格30,900円)
7.5mg 2本 (2週間):21,000円 (税抜価格19,090円)
4本 (4週間):42,000円 (税抜価格38,180円)
10mg 2本 (2週間):23,500円 (税抜価格21,360円)
4本 (4週間):47,000円 (税抜価格42,720円)
12.5mg 2本 (2週間):25,500円 (税抜価格23,180円)
4本 (4週間):51,000円 (税抜価格46,360円)
15mg 2本 (2週間):28,000円 (税抜価格25,450円)
4本 (4週間):56,000円 (税抜価格50,900円)
※ 重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
薬剤料金とは別に、初診時は、診察、血液検査、尿検査、体組成検査にかかる費用として、5500円 (税抜価格5000円) がかかります。
次からの診察のみ(この場合は薬剤のご提供はありません)では保険診療となります。